緯度:34度46分19.97秒 経度:135度19分56.86秒 標高:170.6m 撮影:2014/01/19
石像台座に「水大師」と彫られ、井戸や手水鉢があるのが、目につく。西宮歴史調査団調査報告書によると、霊泉が湧いたことがあり、甲山八十八カ所が人気を博したのだそうだ。 「四井屋久兵衛覚之事」には、霊泉が湧き出たことは遠近に聞こえ、六月下旬には参詣者が絶えることがなかった。とか、文化十一年(1814年)七月二十一日付の尼崎藩大庄屋の日記には、弘法大師水というものが山中道の谷の石仏下より湧き出していて、参詣者が増えているとの記述がある。石像の前にある井戸枠、焼香台、手水鉢に天保六年(1835年)の紀年銘があることから、この水を求める人々が絶えなかったと思われる。 甲山八十八カ所にとって「水」は、信仰者が集まる理由であった。ことは事実であろう。 と、あった。山裾の岩が、何とも不思議な形をしている。磐座であることも考えられる。 測量棒が示す方向は、北を指しています。